伝えたいことは1つまで。”キラーワードの使い方”
友達と話している時に、たくさんの話題を話し過ぎてしまって、相手が困惑していることってありませんか?僕も話の中にたくさんの情報を詰め込み過ぎてしまうことがよくあります。その結果、話を聞いている相手は何も覚えていません。
会話の中であなたの話を聞いていても、相手は会話のほとんどをを忘れてしまいます。
特に興味のないこと。
あなたが話していることが相手にとって興味のある内容だったら、相手の方は興味のない時と比べて多くの内容を覚えています。それは、相手が会話のどの部分を中心に聞くべきか判断できているからです。
こんな経験は、ありませんか?
必死にたくさんのことを相手に話したのに、相手はほとんど覚えていなかった。
「せっかくたくさん話したのに...」
必死にいろんな情報を伝えたのに、相手がほとんど覚えていなかったら悲しいですよね。
話を聞いている相手もどの情報を聞くべきかわからないと飽きてきます。
仮に友達が最後まで話を聞いてくれていても、何が重要かわからないまま聞き流してしまっているでしょう。
今回は、相手に自分の話を覚えてもらうために効果的な”キラーワード”という方法をご紹介します。これは実際に営業インターンをしている時に、効果的だった手法です。
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【キラーワードってなに?】
僕は2年ほどIT関係のベンチャー企業でインターンをしていました。やっていた職種は、一般的に辛いと言われている「営業」です。
営業では、電話で商談の約束を取り付ける「テレアポ」や実際に企業に訪問してプレゼンをする「訪問営業」を主にしていました。
人と話している時によく耳にするのが、
「結局何が言いたいの?」
ということです。
僕も営業を始めた当初は耳にタコができるくらい営業先の会社の方から言われました。
これを言われてしまうということは、相手の方は僕が話した情報の中で何が重要かということが伝わっていなかったという事です。
キラーワードとは、自分が相手に1番伝えたい情報を1つの言葉や文章にしたものです。
あなたの周りに話しの内容がいろんな方向にいって、何を話してるのかわからないっていう人はいませんか?
それは、その人が自分で”何を1番伝えたいか”をわかっておらず、
とりあえず頭に浮かんだ情報を話してしまっているからです。
営業が上手な人、話が上手な人は”どの情報を1番相手に伝えるべきか”をわかっていて、
相手に重要な情報を伝えるためにキラーワードを使っています。
1番伝えたい情報を明確にした上で、話を進めていくと、聞く側は道に迷う事なくあなたの話を理解します。理解することによって記憶に定着してあなたの話を覚えてくれるようになります。
僕の上司は、「テレアポ」をした時に僕の目の前で一発で商談のアポイントをとって見せてくれました。
「なんで一発で取れるの?」と不思議で仕方なかったのですが、一発で取れていた理由は、「相手に1番伝えたい情報は何か」をわかった上で、的確に相手にその情報を伝えていたからです。
【キラーワードの見つけ方】
キラーワードって聞くと、
「なんか横文字だし難しそう」
「営業になれた人だけが使える方法でしょ」
と思う人もいるかもしれません。
あなたが伝える情報の中で強調したい情報をキラーワードにする
これがキラーワードの決め方です。
スーパーで、
「今日の野菜は新鮮ですよー」
「今日はお肉が安いですよー」
と聞いたことはありませんか?
この「安い」や「新鮮」がキラーワードになります。
「値段が安い」や「鮮度が高い」という1番伝えたい情報だけを選んで、スーパーの店員さんはお客さんに向けて伝えているのです。
もしスーパーの店員さんが、
「今日の野菜は〇〇県さんで、値段が隣のスーパーより安くて、鮮度は今週で1番良いですよー」と言っていたら情報量が多すぎてどこが1番重要なのかわからなくなってしいます。数分後には、忘れられてすらしまいます。
【キラーワードは射的の弾と同じ】
会話を何かにたとえる時に「射的」という表現を使うとすれば、あなたの言葉が射的の弾で、相手は的になっている景品です。
もしみなさんが、夏祭りで射的をするとしたら、景品を狙って撃ちますよね?
闇雲に撃っても景品にあなたの弾は当たらないからです。
射的を会話に置き換えると、
「これが1番大切な情報だ!的にあたれ!」
と狙い撃ちするように相手に伝えることでその情報が相手に届きます。
つまり、あなた1番伝えたい情報が射的の弾で、狙っている景品が会話の相手になっているわけです。
相手に1番伝えたいものがわかっていないということは、弾を狙って撃っていないことと同じになってしまいます。しかし、伝えるべき情報が分かっていれば、きちんと狙って弾を打つことになるので、弾が景品に当たるようにあなたの言葉も相手に記憶に残ります。
【まとめ】
相手の記憶に残るような話し方をしている人は、「伝える情報」を1つに絞っています。
伝える情報が1つに絞れているので、たくさんの情報を詰め込むことをせずに相手に重要な情報のみを伝えることができています。
つまり、1番重要な情報を選ぶことです。
重要な情報かそうでないかを選ぶには、あなたが相手にとって必要だと思う情報を選ぶことになるので慣れないうちは難しいと思います。
慣れないうちは、
「どの情報が相手に必要かな」と考えながら何度も試行錯誤する必要があります。
そうやって試行錯誤していくうちに、自分の中に会話のパターンが蓄積されて相手にとって必要な情報を選ぶことができるようになります。
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